- TOP
- 賃貸不動産経営管理士とは
賃貸不動産経営管理士とは
国土交通省が掲げる「ストック重視の住宅政策への転換の時代」において、不動産管理の重要性が高まってきている中、社会的に必要とされる資格です!

賃貸不動産経営管理士とは、主に賃貸アパートやマンションなど賃貸住宅の管理に関する知識・技能・倫理観を持った専門家です。
賃貸住宅は、人々にとって重要な住居形態であり、その建物を適正に維持・管理することは人々の安心できる生活環境に直結します。
そのため、継続的かつ安定的で良質な管理サービスに対する社会的な期待や要望は多く、賃貸不動産の管理業務にかかわる幅広い知識を有する賃貸不動産経営管理士の活躍が期待されています。
- 賃貸不動産管理に関するスペシャリスト
- 家主や入居者から信頼される資格
- 現在まで、約5万人を超える資格者を輩出
- 国土交通省告示「賃貸住宅管理業者登録制度」における役割が期待されている
賃貸不動産経営管理士の紹介動画
賃貸不動産管理業の現状や今後、賃貸不動産経営管理士の概要や活躍の場などを紹介しています。
ぜひご覧ください。
賃貸不動産管理業の業務範囲とは
賃貸不動産管理業の業務は、下図のように家主との賃貸不動産の管理業務を受託する契約から始まり、入居者の募集や契約業務により希望者を入居させ、建物の維持管理や不具合の対応、原状回復工事など様々な業務があります(一部媒介業務などを含みます)。
また、家主の賃貸経営に関する支援もその業務の一環であると考えると、必要となる知識は多岐に亘るため専門的知識をもった賃貸不動産経営管理士が業務を担うことは、適正な管理業の促進と消費者の安心につながると言えます。
賃貸不動産管理業務
管理業務受託契約
- 市場調査
- 賃貸用建物の企画提案
- 管理業務報酬の設定
- 管理業務受託契約の締結
入居者募集~契約
- 入居者募集~契約
- 入居審査
- 重要事項説明
- 賃貸借契約締結
- 鍵の引渡し※主に媒介業務
管理業務(契約期間中)
- 建物維持管理・修繕
- 法定点検
- 建物清掃
- 賃料等収納業務
- クレーム対応
- 契約更新
- 賃料改定
管理業務(契約終了)
- 退去立合い
- 原状回復工事
- 敷金の精算
- 入居促進
- 空室維持管理
支援業務
- 管理業務報告
- 節税や相続に関する相談・提案への協力業務
- 不動産証券化業務など

賃貸不動産経営管理士はこれらの賃貸不動産管理業務に関する専門家です
国の法制度に基づく役割
1国土交通省告示「賃貸住宅管理業者登録制度」においての役割

賃貸住宅管理業者登録制度とは、国土交通省が賃貸住宅の借主・貸主の利益保護を図るため、管理業者に賃貸住宅管理業務に関する一定のルールを設けた任意の登録制度です。
制度内において、賃貸不動産経営管理士は賃貸住宅の管理に関する重要事項の説明や契約書の署名捺印など、賃貸住宅に係るトラブルを防止するために重要な役割を担っています。
賃貸不動産経営管理士の役割
-
- 専門業務
-
- 貸主に対する賃貸住宅管理に係る
重要事項の説明及び書面への記名・押印 - 貸主に対する賃貸住宅の管理受託
契約書の記名・押印
- 貸主に対する賃貸住宅管理に係る
-
- 必置義務
-
- 登録業者は事務所ごとに1名以上の
賃貸不動産経営管理士等を配置
- 登録業者は事務所ごとに1名以上の
※ 上記の役割は賃貸不動産経営管理士のほか一定の実務経験者にも位置づけられています。
2住宅宿泊事業法(民泊新法)における役割
住宅宿泊事業法とは健全な民泊サービスの普及を図るため、住宅宿泊事業の届け出制度や住宅宿泊管理業・住宅宿泊仲介業の登録制度など一定のルールを定めている法律です。
同法内において、賃貸不動産経営管理士に一定の役割が付与されています。

※ 賃貸不動産経営管理士等の登録を受けている事が必要です。(同法22条)申請者が個人の場合
-
- 「住宅宿泊管理業者」として登録する際の要件
-
- 個人が登録する場合の要件
- ・賃貸不動産経営管理士
- ・住宅の取引又は管理に関する2年以上の実務経験を有する者 等
- 法人が登録する場合の要件
- ・国土交通省告示「賃貸住宅管理業者登録制度」の登録業者
- ・住宅の取引又は管理に関する2年以上の実務経験を有する業者 等
- 個人が登録する場合の要件
-
- 「住宅宿泊管理業者」としての業務
-
- 宿泊者等への対応業務
- (1)鍵の受け渡し、返却確認
- (2)宿泊者への騒音防止やごみ処理等、生活環境に配慮すべき事項に関する説明
- (3)チェックアウト後の設備の破壊状況の確認や、遺失物の有無の確認 等
- 清掃・衛生業務
- (1)届出住宅の日常清掃業務(除湿や換気等含む)
- (2)寝具や衛生用品の洗濯及び設置、各種備品の補充 等
- 住宅・設備管理及び安全確保業務
- (1)届出住宅及び設備の維持・管理
- (2)非常用器具の設置と避難経路の確保、その定期点検
- (3)災害や緊急時の外国語を用いた対応を準備等
出典:国土交通省策定「住宅宿泊管理委託標準契約書」別表1~4より抜粋
- 宿泊者等への対応業務
賃貸不動産市場の現状と賃貸不動産経営管理士への期待
賃貸不動産市場の現状
- 賃貸住宅の割合が住宅全体の3割程度を占め、国民の重要な住宅ストックとなっています。
- 人口減少や住宅の供給過多などにより、空き家の増加が問題となっています。(図1)
- 賃貸不動産管理業を中心とする法規制が存在せず、敷金の返還等のトラブルが高い傾向にあります。(図2)
- 賃貸住宅の管理におけるクレームの複雑化や、管理委託契約のない管理の実態もあり、適正な管理が行き届いていない場合があります。
-
(図1)総住宅数、空き家数及び空き家率の推移この画像を拡大する
-
(図2)消費者相談センター相談件数この画像を拡大する
賃貸不動産経営管理士の活躍が必要不可欠です
賃貸不動産経営管理士への期待
今日の不動産業界では、フローからストックの時代を迎え、賃貸住宅のニーズの増加・高度化とともに賃貸不動産管理の重要性は一層高まっています。それに伴い、管理業者の数も増え、市場が大きく活性化されていますが、同時に上記のような課題を抱えた業界でもあります。
この業界のさらなる適正化・高度化を目指すためには、賃貸不動産管理に関する専門的な知識を持ち、家主と入居者等に対し、公正中立な立場で職務を行う、「賃貸不動産経営管理士」が必要不可欠となってくるでしょう。
また、流動的な時代を反映した多種多様な契約形態や管理方法を提案、空き家をリノベーションし再利用、有益な管理物件に変えるなど、課題を解決するだけでなく、新たなビジネスチャンスを引き出す役割としても期待が高まっています。
賃貸不動産経営管理士パンフレットの配布について

賃貸不動産経営管理士の周知を目的としたパンフレットをご用意しています。
必要な方はPDFをダウンロードしてお使いください。
また、企業・大学・各種学校等のご担当者様へ、郵送による配布を行っていますので、ご希望の方はお問い合わせフォームよりご連絡ください。
- 数には限りがございます。